体が温まったり汗をかいたり、緊張やストレスを感じた時に皮膚がピリピリ、チクチクかゆみや痛みを感じたことはありませんか?
私はこの症状が何なのか初診の皮膚科でわからず20年くらい悩まされてきました。
ひどい時は針で刺されているような痛みで動けなくなることがあります。
コリン性蕁麻疹とは
【コリン性蕁麻疹】あまり聞き慣れない蕁麻疹ですが、皮膚がチクチクかゆみが出たり、ビリビリ痛くなります。
症状
・入浴や運動、辛いものを食べたあとなど急に体が温まるとかゆみやチクチクした痛みが出る
・ストレスや緊張を感じた時にかゆみや痛み、赤み、発疹がでる
・汗をかくとかゆみや痛みが出る、またはかゆみや痛みの直後に汗が出る
・見た目に変化はないが皮膚にかゆみやチクチク、ピリピリと痛みを感じることがある
・かゆみや痛みが出ているところが赤くなっている、または1〜4ミリ程度の発疹が出て数分から2時間くらいで消える
10〜20代といった若い年齢層に多く、私は今40代ですが症状は23歳から背中に痛みを感じはじめました。
初めは背中だけだったものが現在では頭や首、胸、おなか、臀部、太腿などに症状が広がっていてます。
ここ数年で見た目に赤みや湿疹も見受けられるようになりましたが、数分から2時間くらいで治まってしまうため診察時に見せるのが困難です。
原因
汗に含まれるアセチルコリンという神経伝達物質が関与していると言われていて、発汗による自分の汗でアレルギー反応を起こすと考えられています。
他にもかゆみを引き起こすヒスタミンが大量に分泌されていることがわかっています。
しかし、まだ解明されていないことも多いとのことでした。
また、発汗障害や後天性無汗症を伴うこともあります。
(担当医談)
症状への対処法
まずは「冷やす」ことが一番楽になります。
保冷剤や入浴中は温度の低いシャワーを浴びるなどそれだけで痛みやかゆみは引いていきます。
個人的には冬季に悪化するので乾燥が関係するかと保湿に気をつけていますが、症状が出ない訳ではありません。
冬季は出来るだけ体温を一定に保てるよう外出の時は冷やさないように気をつけ室内の温度も変動しないようにしています。
その他にも緊張や強いストレスを感じた時にビリビリと痛くなるので、深呼吸をして呼吸を整え気持ちを落ち着かせるようにします。
私個人の治療経過
ー2022年3月15日ー
ここからは個人的に受けている治療の話です。
夏場は汗をかいても痛みが強いことは少なくかゆみや赤みがメインになります。
秋から冬にかけて痛みで動けなくなるくらいに症状が悪化します。
これは仕事中にも起こるので仕事に行くのが苦痛に感じることがあります。
今は通院先から抗アレルギー薬とステロイドを処方され服薬していますが、薬の効き目は個人差があるようで最初に処方された薬から変更しています。
他にも私はおこなっていませんが、わざと汗をかく治療もあるようです。
ハーデニング療法といって、軽度の人に行う場合が多いとのことですが、入浴や運動で汗をかくことに慣れさせていくものです。
ー2023/12/07追記ー
今年もコリン性蕁麻疹が出ています。
昨年の結果としては無汗症も併発していましたが、面積が少ないということでステロイドパルスは行っていません。
私個人的は抗アレルギー薬がやはりあまり効果を感じられす、鎮痛剤(ロキソニン)が一番痛みを軽減してくれると感じました。
鎮痛剤は仕事柄、接客中に体を冷やすことができないので服薬しています。
あとはやはり保湿と定期的に発汗させて汗腺を開いてあげる。
2023年の冬は定期的な発汗と鎮痛剤で乗り切ろうと思います。
最後に
たまたま見たテレビ番組でコリン性蕁麻疹がやっていたのをみて「コレだ!」とすぐに対応している皮膚科を探しました。
やっと痛みの原因が何なのか診断され気持ちが楽になれました。
見た目に症状が少なく、分かりにくいこともあって痛いといってもまわりに理解してもらえないことも多々ありました。
同じような症状で悩んでいる人がいたら何か糸口になりますように。